こんにちは、オープンたかつきです。
2月1日は、安岡寺で「柴燈大護摩供」が行われ、オープンたかつきからも見学に行きました。
この日は寒くて寒くて、おまけに雨。むしろ雪にでもなってくれればいいのに、雨。
火がつかないんじゃない?っていう雨・・・。参加者の皆様もちょっとテンション低め。
寒かったー。
安岡寺のふもとにある服部図書館からスタート。すこーし長い階段を上ります。
その道すがら、ガイドの久谷さんが今日の行事「大護摩供」についてを説明してくれました。
北摂の節分行事のスタートを切るのがこの安岡寺の大護摩供なんだそうです。
火を焚いて、厄をはらったり願いがかなうよう祈りを捧げる護摩供のスペシャルバージョン、
それが大護摩供。
たくさんの山伏さんが、ほら貝を吹きながら登場。
あたりまえなんですけど、本気の山伏さんが何人もやってきたので、
それだけでちょっとわあっ!ってなりました。
なんでしょう?非現実的。
法要でまず大事なのが「行者問答」といいまして、法要のために大峰山からやってきた山伏さんと「どなたじゃ?」
「大峰山からやってきた修験者だ!」
「ほんまに?」
「ほんまじゃ!」
てなことをやりとりし、
この人はほんとの修験者さんだと認めた時点で護摩を焚く結界の中に山伏さんを迎え入れます。
その後、矢を放って結界内の魔を払い、火を焚いて神仏を迎え入れるとともに、
みなさんの願いをかなえたまえーたまえー払いたまえーたまえー清めたまえーえー
・・・というのが、一連のご法要。
そして、お願いごとの書かれた護摩木を焼いた護摩壇を崩し、
じょわじょわと弱い火が残るその上を、裸足になってお渡りをすることで、
煩悩を焼き尽くし厄を払い落とすのが火渡りといわれる行事です。
火の上を渡るなんて、熱くないの?やけどは?え?地獄?と思われがちですが(思わないですか?すみません言い過ぎました。)、そんなことはなくて、極寒だったこの日にはむしろ
「ほどよくあたたかかったわ」
と、体験された方からはホットカーペット機能があることを教わりました。
今回は、オープンたかつきの参加者の皆様にもご自由に見学していただきました。
みなさんもうもうと立ち上がる炎や煙に、朝のローテンションはどこへやら、
お楽しみいただけたようで何よりです。
ただやっぱり寒かったですね。大変でした。雨もやまないし。
かぜなどひかれておりませんように。
最後に、行事の終わった安岡寺の本堂や観音堂の素敵な仏様を拝みましてプログラムは終了。
さて、今回のオープンたかつきは年中行事のひとつを見学するという、
プログラムというにはおこがましいものなのでしたが、
とはいえ、こんな大事で伝統があって、しかも見るととても興味を引かれる貴重な行事が、
高槻でも行われているということをご紹介できたことは、少し誇りに思います。
ご参加いただいた方にも
「護摩供のことは知っていても何が行われているのか知らなかった」
「初めて見ていい体験だった」とご満足のお声をいただきました。
安岡寺では毎年2月に護摩供が行われています。機会があれば是非体験してみてください。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。