こんにちは、オープンたかつきです。
11/11(土)、摂津峡にある「山水館」に天理大学から天野忠幸准教授をお招きして、講演会を開催しました。
天野先生は、三好長慶研究の第一人者で、近年の「日本ではじめて天下統一を成し遂げたのは織田信長ではなく、三好長慶」という説を有力にした研究者のお1人です。
今回の参加者さんは、歴史にお詳しそうなつわものぞろい!始まる前からなにか不思議な熱を感じるプログラムでした。
三好長慶が天下人として当時の人々に認識されていたことや、後世の武将に手本とされる人物であると紹介されていたこと、そしてなぜそういった事実が今現在はあまり知られていないようになったか・・・
歴史の本当のところは、伝える側の思惑によって大きく捻じ曲げられることがあり、そこを読み取るのも歴史の楽しみどころのひとつ。
そんなことを、天野先生の今回の講演であらためて思いました。
天野先生のお話ぶりは、とてもダイナミック。
また研究者ならではの細かい「じつは・・・」というエピソードや、くすっと笑わせてくださるような内容も含まれていて、参加者の皆様全てがお話に聞き入り、どんどん前のめりになっていく様子。
内容の濃い濃い90分でした。
講演のあとは、山水館のお料理をいただきました。
佐藤料理長が、戦国武将ゆかりの食材を使って御膳を用意してくださるというなんとも粋なお計らい。その食材を使われたいわれや、当時はどのように食べられていたかなどを詳しくお調べ下さっており、感動的な御膳でした。
ここで、いったんプログラムは終了なのですが、ご希望の方とご一緒に芥川山城が築かれていた三好山に登りました。とちゅうには、このあたりが堅固な山城であったことを示す石垣なども残っています。
「そりゃあ攻め落とすには大変・・・」など考えながら、山頂へ。
よい見晴らしでした!戦国の武将たちは、「この山とこの山をおさえておけば、領地を守れるだろう」なんて考えながらこの景色をみていたのでしょうか。
三好山には、石垣のほか、土塁の名残や人力で掘られた堀跡などもあって、
戦国の昔、確かにそこに山城があったその名残にちょっとわくわくします。
芥川山城は、今年、続・日本百名城にも選ばれました。
いやいや、内容豊富なプログラムでした。
お越しくださった天野先生、ご参加くださった皆様ありがとうございました。