こんにちは、オープンたかつきです。
ゴールデンウィーク明け、
オープンたかつきでは、高槻の奥深い歴史に触れるプログラムを続けざまに行いました。
まずは、5月9日(水)に行った真上地区の散策です。
真上地区はJR高槻駅を少し行ったところ、上宮天満宮の西側のあたりです。
廣智寺さんを皮切りに、いろんな古刹を巡りました。
何かの折にこのあたりを歩いていた時、
何だろう?この日本ぽくないツートーンの建物は?と思ったことがあるのですが、
それが実は廣智寺さんの山門でした。
廣智寺は、黄檗宗という中国の仏教の宗派のお寺でして、
だからちょっとエキゾチックなのです。
本堂には光り輝く観音様が。
この観音様、長い間十一面観音というお顔が11個ある観音様だと思われていたのですが、
平成3年に修理に出したところ、
もともとはお顔は1つ、腕が8本ある「不空羂索観音菩薩」像という
日本には数少ない貴重な仏像だということがわかったそうです。
何年も何年も本来とは違う形に腕がはめ込まれたりしてたそうで、
いやいや観音様も大変です。
お寺も、そもそもは聖徳太子が創建されたという大変由緒あるお寺です。
廣智寺さんは、本堂の中を「せっかくの機会ですから」とじっくり拝観させてくださいました。
こじんまりとしていますが、とても雰囲気のやさしいお寺でした。
廣智寺をでて、
笠松地蔵でお地蔵様がある女性の身代わりになってその人を助けたというお話しを聞いたあと、
霊松寺に向かいました。
霊松寺さんは、少し高台にあってとっても静かな場所。いつもお庭がきれいです。
ここにいる観音様は十一面観音で、ずっと水がめを傾けていらっしゃるのですが、
お水がちょろちょろ落ちている音が、心地よい美しい場所でした。
思い思いに時間を過ごしていただいたあとに、
霊松寺域内の墓地にある三好長慶の嫡男である三好義興のお墓前で、
芥川山城や三好氏のお話をガイドさんに詳しくお聞きしました。
次に向かったのは慈願寺です。
この周辺は樹林保護地区だそうで、慈願寺さんもみどりがいっぱいでした。
お寺というよりも、まるでジブリの世界のよう。
私たち以外、誰もいないのが余計に不思議感をかもし出していて、
お寺の裏に回ったら、ほんと別の世界があるんちゃうかな、と思えるような、
とっても面白い空間でした。
最後に地蔵院へ。
地蔵院はとっても高いところにあるので、景色がすばらしい!
高槻一望です。また、裏手にはびっくりするくらい大きな五輪塔があって、またまた不思議な雰囲気。
慈願寺、地蔵院ともに参加者の皆様も初めて来られた方ばかりだったようで、
「こんなところ知らなかったわー」とびっくりされておりました。
またまた、「高槻の知られざるところ」をご紹介することができたようで何よりです。
今回もご参加くださいました皆様、
ガイドをしてくださった「高槻市文化財スタッフの会」の今井さん、久谷さん
ありがとうございました。